ユダヤ教とモーセ

エジプトからの脱出

ユダヤ教を語るにおいてモーセに触れないわけにはいかないほど、その存在は大きいといえます。
ローマを追われたヘブライ人は、安住の地を求めて移動を続けた末にやがてエジプトに辿り着きます。
エジプトで暮らし始めたヘブライ人ですが、もともとそこに住んでいたファラオはヘブライ人の勢力拡大を恐れて彼らを奴隷のように扱うようになっていきました。
そんな生活に耐えられなくなったヘブライ人はエジプトからの脱出を行なうのですが、その際のリーダーとなったのがモーセです。
神の声を聴くことができたモーセは、その指示に従いながら群衆を引き連れてエジプトから脱出していったのです。

モーセと十戒

ファラオはヘブライ人を奴隷として使用するために引き戻そうと軍勢を送り込み、ついに彼らは紅海に追い詰められてしまったのです。
しかしその絶体絶命の危機にモーセが杖を上げると海が割れ、ヘブライ人が無事渡った後に再び元に戻ったといいます。
「モーセの十戒」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
これは、ヘブライ人たちを先導してエジプトを抜け出したモーセがヤハウェ神から十ヶ条の戒律を授けられ、それを一般の信徒に伝えたものをいいます。
この中のひとつ「目には目を、歯には歯を」という言葉がよく知られています。
今では「やられたらやり返せ」といった復讐を奨励するような意味でつかわれることが多いようですが、本来はやられたこと以上の罰を与えてはいけないという「同害復讐」という考え方なのです。