悟りを開いたブッダ

ブッダの前身

仏教を拓いたブッダは、悟りを開く前はシッダールタという名前の普通の僧でした。
他の修行僧たちと同様もしくはそれ以上の死に至るのではと思われるような苦行も進んで行なっていました。
しかし苦行をしても苦痛に耐える力がつくだけで、望むような悟りを開くことはできなかったのです。
諦めたシッダールタが山から里に下りてくると、村娘が彼にミルクを恵んでくれました。
そのミルクを飲んで生命力を取り戻したシッダールタが菩提樹の下で瞑想を始めると、突然悟りを開くことができたのです。
それが「ブッダ」です。
修行僧仲間たちは、彼が山を下りたことで苦行から脱落したと考えていたのですが、悟りを開いて変わった彼を見て何かを感じます。
そして彼の説法に耳を傾けたことから、彼らはブッダの最初の弟子となったのです。

新しい考え方

ブッダとなったシッダールタの教えの一つに「四諦」があります。
これは「四聖諦」が本来の言葉であり四つの真理という意味で、人生は「苦」である、そして苦しみには「原因」がある、その原因を取り除くのが苦しみを取ることである、そしてその方法が「八正道」であるというものです。
つまり、人を「苦」から救う方法を説いたものなのです。
当時は命を賭して行なうような苦行を経なければ悟りを開くことはできないと考えられていました。
しかし、彼はこの「四諦」によって苦行をしなくても理論によって悟りは開くことができるという新しい解釈を示したのです。